メンタルが弱~~~い駅員の話

都内某所で働く駅員のブログ

駅員の一日

 お疲れ様です。福岡留萌です。

 前回のブログで、来月頭の復職が微妙な感じになってきたということをお伝えしましたが、その後はとくに進展もなく、休養という名の自堕落な生活を送っております……。

 あ、スワローズのファンクラブ用ユニフォームが届いた時はちょっとテンション上がりましたが! 今年から選手名と背番号をプリントできるようになったということで、私は坂口選手を選択しました! 大松選手と迷ったんですけど、去年レプリカユニフォームを購入したので今回は見送りました。鵜久森選手があれば間違いなく選んでただろうなぁとは思うんですけど。ところでスワローズって何リーグの球団でしたっけ……?

 そんなわけで、とくに書くこともないなぁとブログの更新が十日ほど滞ってしまったのですが、せっかく作ったからには定期的に更新していきたい、ということで、今回は知っているようで知らない(?)、駅員の一日をご紹介したいと思います。

 ※以下に記載するのは、あくまで勤務の一例です。だいたいこんな感じで働いているんだなぁと雰囲気だけでも感じていただければ幸いです。
 まず最初に、駅員の仕事というのは基本的に24時間勤務です。つまり朝出勤したら、翌日の朝まで勤務するわけです。

6:00 起床
 起きて最初にすることは、鉄道の運行状況の確認です。自分が通勤している路線が遅延していれば、そのぶん家を出るのを早めなければなりませんし、その他の路線についても遅延や見合わせが発生していないかを確認しておきます。

7:00 自宅出発
 ちなみに私の通勤時の服装は基本的にスーツです。私服で通勤する人も居ますが、私はスーツのほうが気楽なので……。

7:50 勤務駅到着
 これは人によってまちまちなのですが、私は勤務開始の1時間くらい前には駅に到着できるようにしています。

8:15 勤務箇所(改札)到着
 制服に着替え、勤務箇所に向かいます。
 勤務箇所に到着したら、まずは業務日誌の内容を確認します。そこには前日に起こった出来事や、それにまつわる引き継ぎ事項などが記載されていますので、それに目を通し、チェックした証に自分のハンコを押します。
 勤務の開始は9時からですので、それまでの間はわりとのんびり過ごします。改札の裏には休憩室が設けられており、台所やテレビ、冷蔵庫などが備えられていますので、そこで当日一緒に勤務する人たちと談笑したりしながら時間を潰します。

9:00 勤務開始
 ここからいよいよ勤務開始です。この後は、当日割り振られている業務によって作業が変わってきます。
 駅や勤務箇所によって多少の違いはありますが、業務は早く寝る代わりに始発電車前に起床する「早寝」と、最終電車の発車・到着まで業務をこなす代わりに、翌日の朝は遅く起きてくる「遅寝」に分かれます。

①早寝の場合
 勤務開始後は、まず兼掌(改札横のスペース)に立ちます。お客様からのお問合わせにお答えしたり、改札機のトラブルなどに対応します。

10:00 券売機の締め切り作業
 朝ラッシュが一段落したこの時間に、券売機の締め切り作業を行います。簡単にいえば、機械の中からお金をすべて抜き、代わりに釣り銭用の「準備金」を入れます。
 準備金の金額は曜日などにかかわらず、駅や機械毎に決められていますので、「機械から抜いたお金」-「準備金」=「前日からその時点までの売上金」が求められるわけです。

11:00 兼掌案内
 再び兼掌に立ちます。この時間帯はわりとお客様が少なめなことが多い気がします。

12:00 休憩
 この休憩で昼食を取ります。自宅から弁当を持参する人もいれば、近くのコンビニなどで調達する人もいます。また、大きな駅であれば社員食堂が設けられているところもあります。

13:00 兼掌案内
 食事後なので、眠気と戦っていることもあります。

14:00 ホーム券売機の締め切り作業
 一部の駅には、ホームにも券売機が設置されている箇所があります。そういった券売機についても締め切り作業を行います。また、ホームの巡回も行い異常がないかを確認します。

15:00~18:00 兼掌案内・券売機対応
 この時間帯は遅寝の方(「相番者」と呼びます)と交代しながら、兼掌案内と券売機対応を交互に繰り返します。
 券売機案内というのは、ICカードをチャージする際に機械の中でカードが詰まってしまった場合などに取り除いてお客様にお返しするといった業務になります。

18:00 休憩
 この時間で夕食をとります。基本的には休んでいていいのですが、帰宅ラッシュの時間帯ですので、ダイヤ乱れなどのトラブルが発生した場合にはその対応に出ることもあります。

19:00~23:00 兼掌案内・券売機対応
 再び、相番者と交代しながら業務を続けます。

23:00 勤務終了
 この時間になると、その日の勤務は終了です。相番者に挨拶をして、寝間着や歯ブラシなどを持参し、休憩スペースへと移動します。
 休憩スペースには寝室や浴室、喫煙室などが設けられています。
 ちなみに寝室はベッドと目覚まし時計があるだけの質素なもので、私が勤務する箇所の場合は個室でした。駅によっては二段ベッドで二人同室だったりする場合もあるようです。
 私の場合は、入浴を済ませ、布団に入るのは23:30頃でした。

3:30 起床
 私は寝室備え付けの目覚まし時計の他に、私物の目覚まし時計も持ち込んでいました。理由は簡単で、絶対に寝坊をしないためです。
 早寝の人間が寝坊をしてしまうと、駅のシャッターを上げたり改札機の立ち上げなどができなくなってしまい、始発電車をご利用のお客様に御迷惑をおかけしてしまいます。こうした不祥事は「営業開始遅延」と呼ばれ、新聞やニュースなどに取り上げられてしまいます。
 そうした事態を避けるために、私は二つの目覚まし時計を使用していました。

4:00 起床確認の電話
 駅長室や、小規模な駅の場合は「管理駅」と呼ばれる、その周辺の駅を管轄する駅に「ちゃんと起きてますよー」という連絡をします。これは連絡する時間が箇所ごとに定められていて、その時間に連絡がないと、「寝坊しているんじゃないか!?」と判断され、確認するための管理者が駆けつけることになります。

4:30 営業開始
 駅のシャッターを開け、券売機や改札機の電源を入れてお客様をお迎えします。といっても、この時間にはあまりお客様もいらっしゃらないので、眠い目をこすりながら勤務する、といった感じですね。私はひたすら時刻表とか地図とかを眺めて時間を潰していました。

6:30 遅寝の相番者が勤務開始
 起きてきた相番者と交代し、休憩に入ります。この時間に朝食をとる人が多いですね。あとは朝の通勤時間帯に入っていきますので、各路線の運行状況などを確認しておきます。

7:00~9:00 兼掌案内
 列車に遅延が生じている場合は、遅延証明書をお求めになるお客様が多くいらっしゃいますので、事前に用意しておきます。
 ぶっちゃけ、この時間が一番眠いです。お客様の側からすると、「朝から眠そうな態度で仕事しやがって!」なんてことを思ったことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、駅員としては丸一日仕事をして一番疲れている時間帯なので、なんとか大目に見ていただければ幸いです……。(なんて、言い訳ですね。すいません)

9:00 当日の出勤者と交代
 もうここまでくれば仕事は終ったも同然なのですが、ラッシュ時の遅延が残っている場合は対応を手伝ったりもします。

9:30 勤務終了
 制服から着替えて駅から去ります。お疲れ様でした。

②遅寝の場合
 正直、やることは早寝の場合とそこまで変わりません。休憩の時間が違うくらいですね。券売機の締め切りは早寝の方がやってくれるので、こちらはひたすら兼掌案内と券売機対応を繰り返します。

23:00 早寝の相番者と交代
 この後は営業終了までひたすら兼掌案内をします。また、業務日誌にその日あった出来事や、それにともなう引き継ぎ事項などを記載し、翌日の出番者が確認できるようにしておきます。
 この時間帯になると、やはり増えてくるのが酔っ払ったお客様です。黙って列車に乗って行っていただければ助かるのですが、絡まれると最悪ですね。最悪の場合は助役や警察を呼びます。
 また、終電を逃した人が現れ始めるのもこのくらいの時間からです。終電の時間にはくれぐれもご注意を……。

1:00 営業終了
 最終電車から降りてきたお客様を送り出し、構内に誰もいないことを確認してシャッターを下ろします。また、券売機や改札機の電源を落とし、休憩スペースへ向かいます。
 普段は大勢の人々が行き交う駅のコンコースですが、この時ばかりは誰もいません。そんな中を歩いていると、不思議な気分になります。
 遅寝の時は、入浴を済ませ、布団に入るのは1:30過ぎになることが多いです。

6:00 起床
 洗顔などをすませ、改札へ向かいます。

6:30 勤務開始
 ここからの流れは、早寝の場合の勤務とだいたい同じです。

9:30 勤務終了
 お疲れ様でした。

 簡単にまとめると、このような流れで駅員は勤務しています。

・駅員になってよかったこと
①休みが多い(ように感じる)
 9:30に勤務が終わった場合、翌日が泊まり勤務であったとしても、少なくとも翌日の朝までは自由時間になります。そのあいだは酒を飲みに行くもよし、遊びに行くもよし、帰って寝るもよし、と自由に時間を使えます。とくに自分の場合は、以前にカレンダー通りに仕事をすすめる企業にしか勤めたことがなかったので、余計に休みが増えたような気分になりました。

②残業代が出る
 残業代は1分単位で出ます。マジです。神です。
 ちなみに、鉄道一筋の大先輩に「前の会社は給料どのくらいもらってたのよ?」と尋ねられ、「9時から22時くらいまで働いて、手取り15万くらいでした」と返したら絶句されました。今はどこの会社もそんなもんですよ、と言うと、さらに絶句していました。

③たまーにお客様から感謝の声をいただく
 兼掌にいらっしゃったお客様の質問にお答えした後、去り際に「ありがとう」なんて一言をいただけると、それだけで嬉しくてにやけちゃいますね。あとは子供が手を振ってくれたり。がんばろうって思えます。

・駅員のここがしんどい
①生活リズムが不規則になる
 勤務例を見ていただければわかるように、午前1時まで起きている日もあれば、午前3時過ぎには意地でも布団から出なければならない日もあります。身体には良くない仕事だよなぁ、と思います。

②盆・正月などは基本休めない
 多客期は基本的に有給休暇を申し込めません。昨年(一昨年?)の私のように、駅で仕事中に新年を迎えることもあります。そのため、カレンダー通りの会社に勤めている友人などとはなかなか予定を合わせることができません。

③お客様からのご意見・苦情
 明らかにこちらに非がある場合には誠意を込めて謝罪しますが、なかにはいわゆる「クレーマー」に近いような方もいらっしゃいます。そうしたことから精神的に追い詰められる駅員は少なくありません(自分もその一人なのかもしれませんが……。)

 また、暴言だけでなく実際に暴力行為を受けるような場合もあります。そうした事態を避けるため、深夜帯や人身事故などでダイヤが乱れている時には普段以上に接遇に注意する必要があります。

 と、簡単にではありますが、駅員の勤務について書かせていただきました。鉄道会社や駅によって様々な違いはありますが、朝眠そうな顔をしている駅員を見かけても、大目に見ていただけると嬉しいです。こちらも最後までしっかりと勤務しますので……。